狙いを、はっきりと定めた。日本ハム浅間大基外野手(19)が見据えるのは、来季の正右翼手だ。27日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、360万円増の推定年俸900万円でサイン。初の契約更改を終えると来季へ向けて、きっぱりと宣言した。「開幕スタメンを勝ち取って、1年間レギュラーで活躍する。イメージはライトを狙っていきたい」。昇給とともに、高卒2年目で定位置奪取を宣言した。

 野球へ対する熱い魂が、混戦模様の右翼を奪う原動力となる。今季は46試合に出場し、打率2割8分5厘。陽岱鋼の故障離脱からチャンスを得て、着実に経験を積みながら結果を残した。球団からはプレーヤーとしての資質も高く評価された。「勝利に対する姿勢を、これからも忘れずにやってほしいと言われました。肝に銘じてやっていきたい」。気持ちを前面に出すプレースタイルは継続しながら「1年間(試合に)出続けられる体力を付けたい」。強化ポイントも明確だ。

 今季右翼で先発出場したのは8選手。同数の選手が起用された左翼と並び、メンバーが固定できなかったポジション。現在77キロの体重を「80キロが目標」と、今オフは増加を目指すなど、岡や谷口、石川慎らとの激しい競争を勝ち抜く準備を進める。昇給分の使い道は「おいおい考えます」。お金の管理は両親に任せており、月に約10万円のお小遣いをもらうが「微増でいいです」。控えめな金銭感覚とは裏腹に、大胆に定位置を奪いに行く。【木下大輔】