160キロパワーで開幕1軍を狙う。西武のドラフト2位川越誠司投手(22=北海学園大)が、怪力左腕から繰り出す最速148キロ速球をアピールする。ここまで順調で、ブルペン投球も「このクールで入ります」と今日24日か明日25日に開始する。

 趣味は筋力トレーニングだ。好きな言葉が「超人」で胸囲は110センチ、左手の握力は72キロというムキムキマン。イケメンならぬ「ムキメン」だ。腰を落とし込むフロントフルスクワットで160キロを持ち上げてしまう。通常は首の後ろの肩で担ぎ上げるが、胸の上で支えて上げる方がハードだ。2日に1回は夕食後に1時間、室内練習場で鍛えている。

 チーム内には通常のフルスクワットで180キロを持ち上げる菊池がいる。筋トレについては「あまり深く話せる人がいない。詳しいようなので教わりたいし話したい」と楽しみにしている。

 大学までは二刀流で、打者としてもドラフト候補だった。今後は投手1本で勝負する。「トレーニングのメニューも投手に重点を置いています」と、下半身と肩回り強化に努める。大学時代からのトレーナーにメニューを送ってもらい強化を重ね、即戦力の期待にこたえる。【矢後洋一】