【ピオリア(米アリゾナ州)4日(日本時間5日)=木下大輔】日本でも大きな成功をゲットする。日本ハム期待の新戦力、アンソニー・バース投手(28=マリナーズ)が、今キャンプ2度目のブルペン入り。スライダーなど変化球も交えて25球、試運転ながら力強いボールを捕手のミットに突き刺した。「変化球は初めて投げたんだ。今はボールの感覚を戻すことを意識しているけど、すごく良くなってきたね」。最速158キロを誇る直球とスライダーが武器。受けた選手会長兼主将の大野も「グーッド」とうなるほど、威力あるボールを次々と投げ込んだ。

 見守った吉井投手コーチのイメージも、いい意味で打ち破った。右打者の懐をえぐるようなツーシームの評判の高さを聞いていた同コーチは「フォーシームも思ったより良かった」と、驚きながらフォーシーム=直球の質にも太鼓判を押した。打者の手元で球が動いてバットの芯を外して凡打の山を築くだけでなく、パワーで押す投球も可能と見る。先発を希望する新戦力は、打たせて取るタイプのメンドーサとは一味違った魅力の一端をのぞかせた。

 趣味はバス釣りでチームメートには「フィッシュ」と呼ばれる。「自己紹介の時に、そう呼んでくれとお願いしたんだ」。登録名はバースだがつづりはBass。ブラックバスのバスと同じスペルで、魚を意味するニックネームで呼ばれてきた。フロリダで約4・5キロの大物を釣り上げたこともあり、「北海道にも釣りが出来るところが多いと聞いている。機会があれば釣りに出かけたいね」と、気持ちも高ぶる。メジャーでは昨季まで5年連続20試合以上に登板。実績のある愛すべき「釣りバカ助っ人」が、新天地で大漁…いや、大量の白星を釣り上げる。