昨季4勝の中日ドリュー・ネイラー投手(29)が大化けするかも? 24日、巨人との練習試合に先発し、3回無安打無失点と主力をそろえたG打線を圧倒した。196センチの長身から投げ下ろす直球の威力が抜群。日本に慣れた2年目にブレークした阪神メッセンジャーのような“2年目の変身”に期待を持たせる内容だった。

 背番号54が小さく見える巨体が、巨人打線を押しつぶした。外角低めに突き刺さる速球をどんどん投げ込み、9アウトのうち三振を5つ奪った。

 「1つ四球を出してしまったけど、ストライク先行、ゴロアウトを奪うということができてよかった。低めを意識したから三振も取れたんだ。巨人は今年も対戦するチーム。それが自分の初戦だったので、ワクワクしていたよ」

 初回2死からの与四球以外はパーフェクト。2回はクルーズ、阿部を速球で連続空振り三振。3回は岡本、小林誠を見逃し、立岡をカーブで空振りと3連続Kで締めた。ボール球も外角低めの際どいコースばかり。残り4アウトはすべて狙い通りの内野ゴロ。圧倒していた。

 昨年7月に四国IL・香川から加入。メジャー経験がない右腕の期待度は低かったが、8度の先発で4勝とまずまずの数字を残した。リリーフ適性を見るために終盤は中継ぎも2試合こなした。

 阪神メッセンジャーの姿がだぶる。1年目は中継ぎも先発も務めたがイマイチ。先発に固定された2年目に12勝。以後、阪神のエース格として4年連続2桁勝利を挙げた。

 「彼は素晴らしい投手。真似をしたことはないけど、僕も同じように高い身長を利用して角度をつけることを心がけているよ」。研究熱心な以外に、ラーメンがパワーの源のメッセンジャーに対して、香川で半年を過ごしたネイラーはうどん好き。日本に溶け込もうという意識も高い。

 この日は直球の平均が140キロ前半。それでも下半身を「本塁方向に押し込む」(ネイラー)意識で質を高めてきた直球は威力抜群。昨年3勝と強力ヤクルト打線を苦しめたツーシームの精度も相変わらずだ。

 谷繁監督も「レベルを上げようといろいろやっている」と期待を寄せる。196センチ右腕がセ・リーグを“上から目線”で蹴散らすシーズンになるかもしれない。【柏原誠】