本拠地の天然芝を味方につけて、梨田楽天が速攻野球をさらに加速させる。楽天1軍メンバーが23日、天然芝化したコボスタ宮城で初の全体練習を行った。約3時間の大半を守備練習に充て、人工芝とは異なる打球の転がりや跳ね方などを入念に確認。地の利を生かす戦法について、梨田昌孝監督(62)は「スピード」というキーワードを挙げた。

 梨田監督 ボールの勢いが弱まる点に対処しなければいけない。内野守備ならバントに対しての、外野ならランナーがいるときのチャージ力。スピードがないと次の塁を取られてしまうし、攻撃では逆に、次の塁を取る戦いをしたい。

 キャンプから徹底してきた走塁意識を生かす時がきた。オープン戦15試合の総得点は12球団トップの71。単打での二塁走者の本塁生還や、状況に応じたタッチアップ。「1番・右翼」で10得点の岡島が「何があるか分からないので、先の塁へという走塁は常に意識してきた」と振り返るように、天然芝を追い風にする準備は積んできた。三塁コーチの真喜志内野守備走塁コーチも「オープン戦でやってきた走塁は、シーズンでもやる」と、貪欲に次の塁を狙っていく意向だ。

 守備面でもアドバンテージとなるよう、特徴の把握に努めていく。遊撃の哲朗は「以前の人工芝は老朽化もあり、場所によってバウンドが変わった。それが改善して守りやすい印象です」と好感を伝える。傾向をつかめば守備時の1歩目は鋭さを増す。同監督は「スリリングな野球をしたい」と強調。梨田楽天が攻守にスピードあふれる野球を展開する。【松本岳志】