開幕1番左翼で出場予定の阪神ドラフト1位高山俊外野手(22=明大)が、平常心でプロの第1歩を踏み出す。シーズン開幕前日の24日も「いつもと変わらない感じですね。(緊張も)今のところはない。開幕するなという感じも、他の人に比べてもある感じがしない」。顔色一つ変えずに練習に励んだ。

 黄金ルーキーの肝っ玉は据わっている。甲子園や神宮など、これまで数々の大舞台を経験しているが「あんまり緊張はしないですね。これやばいな、という緊張はないですね」。オープン戦スタメンで13試合連続安打とコンスタントに結果を残し続けたのも、少々のことでは動じない不動心を備えている裏返しだろう。

 この日のフリー打撃では45スイングで柵越え5本。広角に鋭い打球を飛ばし続けた。開幕の相手は初球直球宣言の大野。金本監督は「向こうが初球真っすぐいくと言っているから、ガツンとホームラン、いいんじゃないですか」と、前日の初球打ち要求をさらに“先頭アーチ”にグレードアップ。それには高山は苦笑いしながら話した。

 「そのボールにタイミングを合わせて強く振るということを出来たらいいなと思います」

 新生猛虎打線が、背番号9のフルスイングから幕を開ける。【梶本長之】

 ▼開幕戦での阪神の初回先頭打者本塁打は、2リーグ制後では55年金田正泰、11年マートンの2人だけ。また、ドラフト導入後に開幕戦で1番打者として先発出場した新人は、72年中村勝広(早大)のみで、1回のプロ初打席は遊ゴロ。仮に高山が新人として開幕戦初回先頭打者本塁打を放てば、2リーグ分立後プロ野球初となる。