楽天嶋基宏捕手(31)が、延長12回2死一、二塁から左翼越えにサヨナラ打を放った。6回にも今季1号の同点ソロを打っており、チームの連敗を6で止め、最下位転落のピンチを救った。

 もちろんチームの勝利のために打ったが、熱い思いはそれだけではない。お立ち台のヒーローインタビューの最後。スタンドのファンやテレビの前の視聴者に語りかけた。「話は変わりますが5年前。ここにいる人たちもそうですが、震災が起きてたくさんの人に支えられました。熊本で困っている人がいっぱいいます。少しでも力になって助けられるよう、温かい気持ちを送って日本を盛り上げましょう」。

 東日本大震災の時に熱いメッセージを送った男が、一振りに熊本の被災者とチームを窮地から救う願いを込めた。