116番目の男の、下克上はならなかった。巨人のルーキー長谷川がプロ初登板初先発。初回1死満塁を連続三振で切り抜けるなど、走者を出しても粘った。だが5回に平田の犠飛で追いつかれ、なお2死一、三塁でナニータに勝ち越し打を許した。そのまま走者を残して降板となり、結果は4回2/3を8安打4失点。「疲れも出てきて、高くなって打たれた。1軍は甘い球は打ち損じをしない。右打者の内角に投げきれなかった」と冷静に振り返った。
“最後方”から一気に駆け上がってきた。15年ドラフトでは全116選手中、最後の育成8位指名だった。春季キャンプは3軍スタートだったが、右横手からの制球力をアピール。3月に支配下登録を勝ち取ると、再調整中のポレダの代役に抜てきされた。
初黒星こそ喫したが持ち味は出した。140キロ前後の直球、スライダー、ツーシーム、カーブを丁寧に投げ分けた。「どんなにヒットを打たれても粘るという自分の投球をしようと思っていた」。懸命な姿に、降板時には大きな拍手が起きた。高橋監督からも「初登板でよく投げた。コントロールも良くてストライクも取れる。試合をきっちり作れた」と評価された。今後は2軍で再調整となるが「課題を次に生かして、また1軍で投げたい」と夢の続きを描いた。【浜本卓也】
◆長谷川潤(はせがわ・じゅん)1991年(平3)6月15日生まれ。東京都出身。成立学園(東京)では甲子園出場なし。金沢学院大を経てBCリーグ・石川に入団。15年育成ドラフト8位で巨人に指名され、支度金300万円、年俸240万円、背番号022で入団。今年3月28日に支配下選手登録され、年俸420万円、背番号96に変更。186センチ、74キロ。右投げ右打ち。



