盟友の復活登板の日に、悩める主砲が結果を残した。日本ハム中田が1回1死一、三塁、決勝の先制犠飛を放った。この日、同学年のヤクルト由規が5年ぶりに1軍で先発。発奮材料を得て、好機で勝負を決する打点を挙げた。

 「最低限」の仕事はした。カウント1-2から、外角へ逃げていくスライダーを何とかバットに乗せた。フラフラと上がったが、中堅の定位置付近まで飛んだ。三塁走者の俊足西川が先制ホームを踏んだ。「本当に最低限の仕事をしただけなので」。不満げながら、連勝中の勢いに乗った。

 新たなモチベーションが生まれていた。「11番、またもらったね」。由規の復活登板。「やっぱり同級生だから」。右肩故障で苦しむ姿を心配してきた。直接連絡は取らないが、動向は気にしていた。育成契約から支配下登録されるという情報もすぐにキャッチしていた。

 「(ロッテ)唐川、由規。あいつらの背中を見て頑張ろうと思ってきた」。08年高校生ドラフトでは「BIG3」と呼ばれた。無安打に終わったが、チームを勝利に導く打点を挙げた。「そんなに、しゃべることはないわ」。控えめな中にも、励みにもしてきた盟友の復帰は確かな力になった。【木下大輔】