迎撃準備は完了だ。ソフトバンク和田が7回2失点の好投で5年ぶりの2ケタ勝利を挙げた。来週から週末は日本ハム、ロッテと5週連続で対戦。カード初戦に登板する和田は、ともに10勝を記録した日本ハム有原、ロッテ石川と投げ合うことになる。「彼らに勝たないと、上はない。ローテで一番の結果を残しているし、投げてくるのは分かりきったこと。勝てば、乗っていける」。ベテラン左腕は気合をみなぎらせた。

 この日は熟練の投球術を見せた。序盤は直球の球威がいまひとつ。すぐさま変化球主体の投球に切り替えた。「チェンジアップがうまくコントロールできた。今日のキーポイントになった」。握りも試合中に微調整し、精度を高めた。3回以降は、中村のソロ本塁打の1安打だけ。工藤監督は「10勝もすごいが、3つしか負けていない。1人の投手で7つも貯金を作るのはすごい。何よりも信頼に値する」と安定感を絶賛した。

 交代後、ロッカールームに戻ると、ライバルの2球団が勝っているのを確認。無失点の有原に、1失点完投の石川。「0、1、2ですか。僕が一番ダメなので。今日みたいな抜けた変化球を打たれるのは致命傷になる。気を引き締めていく」。鋭い目つきで1週間後のマウンドを見つめた。【田口真一郎】

 ▼和田(ソフトバンク)有原(日本ハム)石川(ロッテ)の3人がそろって10勝に到達。同じ日に3人が10勝目を挙げるのは14年8月12日にメッセンジャー(阪神)久保(DeNA)スタンリッジ(ソフトバンク)が記録して以来だが、今回の3人はパ・リーグの10勝一番乗り。過去に2人が10勝一番乗りはセ・リーグで3度(64、92、93年)パ・リーグで4度(58、78、91、07年)あるものの、3人がリーグ10勝一番乗りは両リーグを通じて初めて。