ウル虎逆襲のスタートや。阪神が猛攻で今季初の4連勝を飾り、最下位を脱出した。マウロ・ゴメス内野手(31)が来日初の2打席連続本塁打を放った。4回、同点に追いつき、なおも1死一塁の場面で勝ち越し16号2ラン。さらに5回にも17号2ラン。待望のG砲復調で、虎の反攻ムードが高まってきた。
思い出した。この感覚だ。5回1死二塁。わずか1打席前、両手に残る感触をそのままに、ゴメスは打席に立った。ヤクルト小川のカットボールを一閃(いっせん)。バットをポーンと放りなげニヤリと笑みを浮かべると、打球は、その視線の先、バックスクリーンへと吸い込まれた。
「いいスイングができたよ! 打てるボールがきたら積極的にいこうとは思ってたんだ。気分はいいね!」
4回には勝ち越しの16号2ランを放っていた。来日初となる2打席連続アーチ。26日には12試合ぶりに本塁打を打っており、夏場を迎えて完全復活の気配だ。この日、G砲が本塁打を放った2イニングは、4回に4連打で4得点。5回も5得点と一気集中。前日27日は10打数連続安打(1犠打2四球を挟む)で9得点を重ねた。連夜の猛攻の中心には、主砲の一撃があった。
秘めたる思いがある。今春キャンプ。金本監督から41本塁打をノルマに課せられた。1年目は26本塁打も、昨年は17本。打点と同じ比重で本塁打にも重きを置く。「ホームランを監督が期待しているのであれば、もちろん目指したいね。それが僕の仕事」。主砲としての責任感がゴメスを動かしている。
金本監督も「波に乗っている。2日前もいい本塁打を打ってくれた。テンションが上がっているね」と目を細める。打線アゲアゲで、チームは今季初めて4連勝&3連戦3連勝で最下位から脱出した。六甲おろしが、3夜連続で甲子園に響き渡った。さあ、大反攻の幕開けだ。【梶本長之】



