日本ハムが、痛い星を落とした。最下位の西武をホーム札幌ドームに迎えた3連戦の初戦。6月20日DeNA戦以来の先発となったアンソニー・バース投手(28)が、1点リードの3回2死一、二塁からメヒアに逆転28号3ランを左翼席に運ばれた。打線は西武投手陣をとらえきれず、初回の1点のみ。ソフトバンクが敗れ、勝てばゲーム差を3に詰める好機だったが生かせなかった。
大歓声がため息に変わる。2点を追う7回2死一、二塁。大谷が描いた中堅への放物線は、スタンドの手前で落下した。「ホームランにできたコース。岸さんにしたら投げ損じだったと思う。それを打ち損じてしまった」。首位ソフトバンクに連勝して帰ってきた本拠地初戦。西武岸を攻めあぐね、走者を出しても本塁は遠かった。栗山監督は「全部の打席打てるわけじゃない。みんな頑張ってる。一生懸命やっている」。悔しさを飲み込んだ。
潮目が変わる境は、5回にもあった。大谷の4戦連続安打となる中前打などで2死二、三塁と攻めた。だが中田のバットは、外角146キロの直球を豪快に空振った。「見たまんま。(切り替えかと問われ)それしかねえだろ」。ソフトバンクとの直接対決で13打数7安打4打点の大谷、13打数6安打8打点の中田。敵地で暴れた「ON」が、ともに好機で沈黙した。
寝違えで登録抹消となったメンドーサに代わる、久々の先発だったバースが一発に泣いた。今日10日は今季初先発の新垣。登板回避が続いている投手・大谷も含め、ここにきてローテに誤算も続いているが、残りは42試合しかない。
ソフトバンクも敗れたため、ゲーム差は「4」のまま変わらない。栗山監督は「相手どうこうではなく、こっちがどれくらい勝つかだけなので。後ろを振り返っている暇はない。必死に、前に突っ走っていくだけだから」。可能性が尽きるまで、頂上を目指して駆け上がる足を止めることはない。【本間翼】



