ソフトバンクが崖っぷちに追い込まれた。投打の軸に誤算が続き、西武に痛恨の敗戦を喫した。初回3者連続三振で立ち上がったバンデンハークが2回につかまった。外崎に先制3ランを献上し「自分の失投。ミス。悔しい。いつもと同じ試合と思って投げたが、タフな負けだった」と肩を落とした。ミーティングで外崎が高めに強いことは確認していたが、外角高めにスライダーが浮いた。11三振を奪いながら、効率よく攻められ、5回6失点での降板に追いやられた。

 打線は序盤の拙攻が響いた。初回1死満塁で5番松田が併殺。4回には先頭中村晃が出塁したが、今度は4番内川が併殺に倒れた。もう、勝ち続けるしか道はないが、優勝の可能性が消えたわけではない。工藤監督も「1つ負ければ終わりではない。残り5試合全部勝つことを目指してやるしかない。明日頑張ろう! 明日!」と、今日26日の先発は開幕投手の摂津に命運を託す。【石橋隆雄】