巨人が日本ハムからのFA移籍が決まった陽岱鋼外野手(29)の入団会見を日本と台湾で行う可能性があることが15日、分かった。日本では19日に都内で行うが、台湾メディアも熱狂的な人気を誇る陽の故郷での入団会見を熱望。待望論を受けた球団が、日本での会見後、日をあらためて台湾でもお披露目する可能性が出てきた。

 この日、久保球団社長がウインターリーグ視察のため台湾入りした。空港到着から地元メディアに報じられるほど注目度は高かった。今年は3軍遠征、巨人と台湾のOB選抜によるチャリティーマッチ実施と、台湾球界とのパイプは太い。来季は台湾で巨人戦をテレビ中継する計画もある。

 陽との条件交渉は、最終的な詰めの段階だ。契約内容は4年約10億円から5年約15億円(いずれも推定)に上方修正し、来春のWBCに台湾代表として出場することを認める条項も盛り込んだ。最大限の熱意を示す。