プロ野球のキャンプ10日目! 担当記者が選んだ「今日の一番」を紹介します。


広島アドゥワの長身に小学生から歓声

 広島の2軍キャンプは日南入り後、初めての休日。毎年の恒例行事として、ルーキーが日南市内の小学校を訪問。日南市立吾田小学校を訪れた。5、6年生126人と自己紹介や質問タイムを行い、大きな歓声を浴びていた。

 小学生からもっとも人気を誇っていたのは、ドラフト5位のアドゥワ誠投手(18=松山聖陵)。自己紹介から「この見た目ですが日本語しか話せません」と言ってハートをつかんだ。質問コーナーでは「野球を始めた頃に苦労した話」を問われて、ドラフト2位の高橋昂也投手、4位の坂倉将吾捕手、6位の長井良太投手がエピソードを披露するなか「僕は…。最初からうまかったです」と答えて笑わせた。

 その後のグループディスカッションでは196センチの長身を生かして飛ばずにダンクシュート。大きな手を見せるなどして盛り上げた。最後は「僕は勉強が出来なくて苦労したので、みんなはやっているスポーツはもちろん、勉強も頑張ってください」とあいさつ。最後まで笑いと拍手に包まれていた。【広島担当=池本泰尚】

アドゥワの背の高さに日南市立吾田小の児童たちから驚きの声が上がる(撮影・清水貴仁)
アドゥワの背の高さに日南市立吾田小の児童たちから驚きの声が上がる(撮影・清水貴仁)

DeNAドラ5細川、11本柵越え披露

 DeNAのドラフト5位細川成也外野手(18=明秀学園日立)のアピールが止まらない。1軍がオフとなった10日、2軍キャンプ地の沖縄・嘉手納にアレックス・ラミレス監督(42)が視察。見守られながらフリー打撃で11本の柵越えを披露した。

 同監督は「打撃投手へのタイミングのはかり方がうまくいっていなかったが、それでも10本以上打った。あらためですごいと感じましたね。スラッガーですね」とご満悦。12日の紅白戦、13日の阪神との練習試合に出場する予定となっている。

 細川は「今日はバットを振れていなくて、ファウルチップが多かった。試合では思い切りやろうと思うんですけど、やっぱり緊張してしまうと思う。力まないで振っていきたい」と、フレッシュ感を漂わせた。【DeNA担当 栗田成芳】

DeNAラミレス監督(後方左)が見つめる中、フリー打撃で柵越えを連発するDeNA細川(撮影・足立雅史)
DeNAラミレス監督(後方左)が見つめる中、フリー打撃で柵越えを連発するDeNA細川(撮影・足立雅史)

ロッテ佐々木 新ユニお披露目でモデル

 ロッテは10日、石垣島キャンプ2度目の休日だった。この日、一番多くカメラのフラッシュを浴びたのは、ドラフト1位の佐々木千隼投手(22=桜美林大)と同2位の酒居知史投手(24=大阪ガス)だ。

 宿舎裏のビーチで行われた今季の“青ユニ”のお披露目会でモデルを務めた。同ユニホームは「毎月ファン感謝デーの開催」をコンセプトに、15年から開催しているマリンフェスタで着用される。若手の多いチームの持つ元気さや爽やかさや、ZOZOマリンのある千葉・幕張の海のイメージを表現している。今年のユニホームは、胸のMarinesのロゴにカモメモチーフ柄を、さらにユニホーム全身(キャップ、上着、パンツ)に波しぶきが表現されている。

 佐々木は「とても爽やかでいいなあと思いました。まずはこのユニホームを着て1軍で投げられるように残りのキャンプでしっかりと調整、アピールをしていきたいです」と誓った。

 酒居も「青は大阪ガス時代も着ていましたし、財布やスマホケースも青なので自分自身もお気に入りです。このユニホームを着て、満員に膨れ上がったZOZOマリンスタジアムのマウンドで投げたいです」と意気込んだ。

 お披露目会が終わると、居合わせた観光客と即席で記念撮影。2人は笑顔で応じていた。【ロッテ担当 古川真弥】

胸のロゴの中にカモメが入れられたマリンフェスタ新ユニホームを発表するロッテ佐々木(右)と酒居(撮影・江口和貴)
胸のロゴの中にカモメが入れられたマリンフェスタ新ユニホームを発表するロッテ佐々木(右)と酒居(撮影・江口和貴)

中日の「タジ魔神」田島、頼もしく発進

 中日の「タジ魔神」こと田島慎二投手(27)が10日、シート打撃に初登場した。2イニング分を打者6人、1安打に抑え、登板した7投手の中で一番の結果を出した。

 遊撃失策で許した走者はけん制で刺した。勝負球が低めに集まったのが要因だ。「今日は低めに丁寧にと思って登板したが、だいたいそういう投球ができた。コースの投げ分けもできた。寒い中でも予定通りにいけたと思う」。今季も一番後ろを任されることが濃厚。頼もしく発進した。【中日担当 柏原誠】


オリックス若月、困惑のプレゼント激白

 オリックス若月が山崎福とJR宮崎駅前で行われた「キャンプ地宮崎トークショー」に参加した。

 普段の生活についても語るコーナーで「これまでに贈られて一番困ったプレゼントは?」と問いかけられ、若月が明かしたのはボディーソープ。「バレンタインのころだったと思うんですけど、足の裏専用のボディソープを頂いたんです。もしかして、足裏の匂いがファンの間で話題になっているんじゃないかと、気になって気になって」と困り果てた思い出を披露した。

 贈る側からすれば、使い勝手のいいものをという配慮だったと思うが、もらった側は「足裏専用」に微妙に反応。匂いには敏感な世代だけに、複雑な心境をのぞかせていた。【野球担当 堀まどか】

トークショーを行った左から若月健矢、山崎福也(撮影・渦原淳)
トークショーを行った左から若月健矢、山崎福也(撮影・渦原淳)

ソフトバンク倉野C、休日返上フル回転

 ソフトバンク倉野信次投手統括コーチ(42)が10日、休日返上で練習に励んだ若手捕手の打撃投手を買って出た。

 斐紹、張本に対し、変化球も交え、約1時間の熱投。自ら志願しての登板で「ほかのコーチが休日にゴルフに行ってリフレッシュするのと一緒。バッピ(バッティングピッチャー)をして体を動かしたかった」と明かした。

 練習日には連日、A、B両組の投手陣に目を配らせている倉野コーチ。この日は打撃投手を務めた後も、約10キロ先の宿舎まで自転車をこいで帰るなどフル回転。休日ながらチーム1の運動量だった。【ソフトバンク担当 福岡吉央】