カナダ・サンダーベイで行われる第28回U18(18歳以下)W杯(9月1~11日)に出場する高校通算107本塁打の早実(西東京)清宮幸太郎内野手、同42本塁打の広陵(広島)中村奨成捕手(ともに3年)の密着マークのために、日本ハムが4人を派遣する。

 ◆日本ハムのドラフト戦略 「その年の一番いい選手を取る」という方針のもと、ドラフト1位を決めている。12年には花巻東から直接メジャー挑戦を表明していた大谷翔平を強行指名。11年にも、巨人以外なら入団拒否して渡米する意向を公にしていた菅野を指名して、周囲を驚かせた。今年も清宮、中村は競合が予想されるが、吉村GMは「一番いい選手を選んでいきます」と、一貫している。その戦略上、抽選に左右されることも多く、昨年は創価大の田中(現ソフトバンク)、15年は県岐阜商の高橋(現ソフトバンク)、13年は桐光学園の松井裕(現楽天)らをクジで外している。それでも、現在1軍で活躍する西川はドラフト2位、宮西は3位、中島は5位、上沢は6位など、下位指名から成長した選手も目立ち、強化方針として掲げる「スカウティングと育成」の戦略は、チーム運営の礎となっている。