阪神藤浪が6月3日の西武戦(メットライフドーム)の先発に急浮上した。当初はドラフト5位の谷川の先発が有力視されていたが、速球に威力があり安定感を増した藤浪に白羽の矢が立った。29日はウエスタン・リーグ広島戦が雨天中止となり、甲子園室内練習場で調整。「投げるとしたらですが」と前置きした上で「いい打線なので、しっかり投げないと抑えられない」と分析した。

 4月21日に出場選手登録を抹消されてから、ウエスタン・リーグで3試合に登板。計20イニングを投げ、わずか1失点。四球の数も1試合平均3個と、課題の制球力も向上した。「2軍に落ちてきたときから悪いとは思わないので、技術的に安定してきたかなという感じです」と手応えもある。矢野2軍監督も「上(1軍)にいって勝負できる準備は3回(の登板)でできたと思う」と太鼓判。4月20日以来の1軍登板で、再スタートを切る。