中日6位指名の大商大・滝野要外野手(4年=大垣日大)は「太田が(楽天の)2位指名を受けて、自分は名前がなかなか出なくて…。少し“ダメかな”とも思いましたが、最後まで信じていました」と興奮気味に話した。

50メートル5秒9の快足が売り物だが、盗塁の技術などは「まだまだ」という。三重県出身で子どもの頃から中日ファン。ナゴヤドームに何度も足を運んだ。当時は立浪のシュアな打撃に心を奪われ、今は外野手として、大島に理想の姿を見る。

指名が確約された立場でなかったが、腹を決めてプロ一本に進路を絞った。4年になってから、大学通算100安打を目標に掲げ、自分を鼓舞。残り14本の段階でプロ志望届を出し、通算101安打で大学野球を終えたガッツマンだ。「育成でも行くつもりだったのに、6位なんて本当にありがたい。指名漏れしても独立リーグなどで夢を追うつもりでした」。開幕1軍を目標に、夢の舞台に飛び込む。