来季はカットボールで打者を手玉に取る。日本ハム上沢直之投手(24)が15日、千葉・鎌ケ谷で自主トレを実施。今季11勝を挙げ、代表に初選出された11月の日米野球で学んだ、カットボールの有効性をテストしている。広島・大瀬良からは独自の握り方も教わっており、新たな武器とすべく、オフにその精度を磨きあげる。

打者の意表を突くという考えだ。「ずっと左(打者)の内角ばかり投げてましたけど、左の外とか投げたらおもしろいかなと思う」。日米野球で日本の左打者が米国投手陣のカットボールに苦戦している印象を受けた。外角のボールゾーンからストライクゾーンに曲げる、いわゆる「バックドア」と呼ばれる軌道。打者の手元での微妙な変化でバットの芯を外して打ち取るなど、投手には有効な1球になる。

侍ジャパンでチームメートになった大瀬良のカットボールの使い方にも刺激された。「すごいうまく使えている。見逃しを増やせたり、カウント取りにも使えるかなと思う。難しいですけど、まあやってみようかなと思います」。もう1つ上の高みへ、試行錯誤を続けていく。【山崎純一】