中日の仕事始めは根尾詣でから始まる。27日に仕事納めを迎えた中日の新年の仕事始めは1月7日。しかし、同日はナゴヤ球場でドラフト1位の大阪桐蔭・根尾昂内野手(18)ら新入団6選手の新人合同自主トレ初日。業務と自主トレの開始時間も午前10時と重なっている。

「今後のことも含め、殺到する報道陣がどういう動きになるか見てみないと」と球団幹部。与田新監督と一部コーチ陣、球団幹部は自主トレ視察優先で調整している。球団事務所は、名古屋の中心地・名古屋市中区栄から25日に同東区のナゴヤドーム敷地内に移転したばかり。「年始のあいさつなどがあれば、交代で事務所には戻ればいい」と、別の球団幹部も、新事務所での業務より、新人視察を優先させることを明かした。

また担当スカウトをはじめ、編成担当全員も同日はナゴヤ球場に集まる。2月の春季キャンプ序盤は、清水スカウトが根尾の“SP役”に。中盤からは他のスカウトが輪番制で“SP役”に就く準備もしている。

この日の仕事納めで矢野球団社長は訓示した。「(11月の)ファンフェスタには4万人近い人が集まった。今年は松坂君の加入、根尾君の入団、与田監督の就任など、期待値は大きい。ドラゴンズの魅力は何かを考えて、発信したい」。新年早々から球団挙げての根尾シフトに拍車が掛かりそうだ。【伊東大介】