中日のドラフト1位根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)が27日、沖縄・読谷球場で始まった2軍合同自主トレに参加し、独自練習にも励んだ。

23日に右ふくらはぎの軽い肉離れを発症したため、ナインとは別メニューでリハビリを継続。球団から予定されていたメニューに加え、ロングタイムのバント練習を行った。

当初のメニューはバイクこぎ、ウオーキング、キャッチボール、ティー打撃。だが、故障後初となる60スイングのティー打撃を終えると、自らトレーナーと話し合い、室内練習場に向かった。密室から聞こえたマシンからの打球音は232回。スイングをすることなく、出したバットに球を当て続けた。時間にして約50分。「これだけずっとバント練習を続けたことはない」と、集中力を切らさなかった。その後には、約10分のゴロ捕球も追加。下半身の感触を確かめながら、捕球動作を繰り返した。

「ケガしているところに負担がかかることもないので、やらせてもらいました。ケガした原因をしっかり理解しないといけない。割り切ってやっています」。故障箇所へのダメージを避けつつ、ボールとの距離感を失わないことが重要でもある。宮前2軍コンディショニングコーチも「順調です。最低限できることで前進した。今後は走れるようになることが課題」と話した。

この日は終始、患部への負担が少ないトレーニングシューズでの練習。シューズでの全力ダッシュを経て、スパイクでのダッシュに移行できれば、1軍キャンプ合流への指標となる。2月上旬1軍キャンプ合流へ、準備に抜かりはない。【伊東大介】