楽天松井雪辱17S「勝ちが一番の薬」堀内を気遣う

<日本生命セ・パ交流戦:楽天4-2巨人>◇5日◇楽天生命パーク

守護神が一夜でリベンジに成功した。楽天松井裕樹投手(23)が2点リードの9回を3者凡退で締め、両リーグトップのセーブ数を「17」に伸ばした。前日は9回に逆転2ランを浴びて今季2敗目。同じ巨人に対し、同じ堀内とのバッテリーで隙を見せずに封じた。チームはリーグ一番乗りで30勝に到達。交流戦も突っ走っていく。

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心は燃えていても、松井の頭は冷静だった。「より丁寧に、より(捕手の)堀内のミットにフォーカスした」。先頭の重信は3球連続スライダーで空振り三振。ゲレーロも2球目のスライダーで三ゴロ、増田大も直球で追い込んで最後はスライダーで空を切らせた。「すぐ取り返した方が気分的にもいい。その舞台をつくってくれたことが、ありがたかった。リベンジの機会をくれた仲間に感謝です」と神妙に振り返った。

年下の女房役のためにも、打たれるわけにはいかなかった。4日の9回は先頭岡本に直球を4球続けて中前打で出塁を許し、次のビヤヌエバにチェンジアップを逆転被弾。「(本塁打は)オレの投げミスだから気にするな」と声をかけたが、岡本に対して変化球を1球も挟まなかったことを含め、堀内が自らのリードを責めているのは伝わってきた。

「リードって正解はないと思うんです。だからこそ、彼のリードが間違っていないと証明するには、まず投手が抑えること。抑えた上で(場面について)意見を交わしていければいい。(堀内が)相当、責任を感じていたのでね。勝ちが一番の薬になるから、抑えられて良かったです」

平石監督も正捕手嶋の後継者育成の必要性に言及する中、直近10試合で8度スタメンマスクをかぶる22歳の堀内は有力な候補となる。両リーグでただ1人30試合登板の守護神は、若くしてチームの未来も見据えながら腕を振る。【亀山泰宏】

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  • 楽天対巨人 最後を締めた楽天松井(左)は堀内と勝利を分かち合う(撮影・小沢裕)