オリックス吉田正が相手エース千賀から2打席連続本塁打を放った。初回1死一塁で真ん中低め154キロ直球を完璧にとらえ、右中間スタンドへ。3回の第2打席は2死から高めに浮いたスライダーを再び右中間に運んだ。いずれも千賀のファーストストライクを一振りで仕留めた。「いい投手なので積極的に打ちにいきました」。17年8月8日以来、2年ぶり3度目の2打席連発で、日本を代表する右腕を攻略した。

千賀キラーだ。今季は6打数3安打。昨季は16打数で1本塁打を含む6安打で打率3割7分5厘と好相性。「速い真っすぐとフォークがあるので、追い込まれる前に仕留めることができてよかった」。7月は打率3割7分7厘、6本塁打、18打点と大車輪の活躍をみせており、月間MVPの候補に挙がっている。自身初の受賞に向けて「残りも打ち続けたいと思います」と気合を入れた。

前日25日には母校・敦賀気比が福井大会を制し、2年連続で夏の甲子園出場を決めた。「自分が活躍している姿を見せて、相乗効果になればいいと思います」。チームの連敗を止めた主砲の2連発は後輩への祝砲になった。【古財稜明】

▽オリックス西村監督(中軸の5安打5打点に)「クリーンアップが打ってくれると盛り上がる」