阪神守りのセンターライン確立は出直し/吉田義男

<野球塾:吉田義男氏>

日刊スポーツの論客が語る「野球塾」で、85年阪神日本一監督の吉田義男氏(86=日刊スポーツ客員評論家)が、残り30試合になった阪神に猛ゲキを飛ばした。

早々とファーム落ちしたソラーテの力不足を指摘しながら、改めて競り勝つ展開に持ち込むことを強調した。

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寺尾 阪神にとって甲子園を明け渡したロードを締めくくる6連戦です。

吉田 残り30試合だがチームの行方はあと10戦で決まります。DeNAとの3連戦が勝負で、3つ勝たんとあきませんな。

寺尾 ソラーテには大きく期待を裏切られた。

吉田 お粗末でした。現場が外国人を欲しがるのは無理ないことだと思います。でもソラーテも、マルテも特長がない。矢野監督だけの責任と違いますやろ。

寺尾 初めて日本にきて打てないのは結果だが、あれだけ守れないのは、どのような調査をしたのか甚だ疑問です。

吉田 阪神には右の長距離打者が必要だが、巨人も決して成功したとは言えませんがな。

寺尾 でもその巨人にシーズン4度目のカード3連戦3連敗でした。

吉田 わたしは3戦ともまさってはいないが、劣ってもいないとみていた。原監督に勝負のポイントで力を発揮されましたな。

寺尾 ソラーテの補強が裏目にでた。せっかくセンターラインも固定されつつあると思っていました。

吉田 センターライン? 線が消えましたな。梅野、糸原、木浪、近本らで固まって、新しい風が吹き、世代交代が進んだとみていたが。でもショートは絶対固めんとね。ちょっと内野の守備を甘く見ていませんかな。

寺尾 今年も戦前の順位予想は「優勝」でした。

吉田 多少の思い入れもあるが、本当に優勝争いができると踏んでいました。それが投手力で勝ってきたといっても、リリーフでしのいできた感が強い。

寺尾 確かに防御率でも先発(4・04)、救援(2・94)は鮮明です。ここにきて先発に9試合勝ちがついていない。

吉田 先発ローテーションはたえずメッセンジャー頼みだった。中継ぎも含めて昨季の戦力だった人材が上がってこないのはどうしてでしょうか。打つ方も福留、糸井をおびやかすような打者が伸びてこない。

寺尾 大山は「4番」で我慢強く起用されてきた。

吉田 解説などを聞いていると、掛布、真弓、岡田らも期待しているんだけどね。本人の努力もあるがチーム作りはコーチの力量もかかわってきます。

寺尾 生き残りをかけた残りシーズンです。

吉田 矢野監督も1年目だから許されることもあるが、育てながら勝つというのは難しい。センターライン確立は出直しですわ。最後まで分からない。DeNA? 競って勝つしかないでしょうな。

その他の写真

  • 空振り三振に倒れる大山悠輔(2019年8月18日撮影)