楽天アラン・ブセニッツ投手(29)が、8月度の「大樹生命月間MVP賞」を初受賞した。

8月は14試合に登板して11ホールド、防御率0・00をマーク。「うれしい気持ち、名誉な気持ち、いろんな気持ちが入り交じっているよ。自分の仕事をしっかりとこなすことだけ集中していた。僕はブルペンのみんなに支えられているし、野手の守備にも助けられた。自分の投球以上に守っている野手のみんなを評価してほしいね」とチームメートを持ち上げた。

来日1年目の開幕は2軍で迎えたが、そこで助言をもらって遊び感覚で投げ始めたカットボールが投球の幅を広げてくれた。さらに「ハーマンが助けてくれている。ブルペンで試合を見ながら『この打者には、こういうボールがいい』とか、1球1球、丁寧に教えてくれるんだ」。ともにブルペンを支える3年目の助っ人右腕のサポートにも感謝する。

愛する家族の存在も欠かせない。仙台で試合がある時は、ミッシェル夫人と昨年12月に生まれた長女エイブリーちゃんが応援に駆けつける。「奥さんと娘がいなければ、日本での生活はもっと厳しいものになっていたかもしれない。家族には感謝してもしきれないよ」とほほ笑んだ。

クライマックスシリーズ進出へ負けられない戦いが続く。「とにかく目の前の試合に勝っていくこと」。シーズン最終盤もフル回転継続を誓った。