阪神の新人片山雄哉捕手(25)が28日、大和高田クラブとの練習試合(鳴尾浜)で3安打を放った。

公式戦が終わり、各選手が課題に向き合う一戦。片山は3回の第1打席、先発右腕山本竜から右前打。そこから5回に左前打、7回に投手強襲の内野安打で結果を残した。試合前練習では、元近鉄監督で阪神でも打撃コーチを務めた同クラブの佐々木恭介監督(69)から特別指導を受けた。左打者の片山は「顔の右横に壁を作る意識。体が前に流れないように」とアドバイスを受け、実戦で取り組んだ。3安打の結果には「公式戦で打たないと」と謙虚だった。

10月7日から始まる「みやざきフェニックス・リーグ」に向けて「いいスタートになった」と話す。佐々木監督からのアドバイスには「自分の引き出しも増える」と感謝した。守備では本職とは違う一塁で先発。捕手へのこだわりはあるが、「自分の輪を大きくできるように」と、自身の幅を広げていく。