新たな「海(かい)キャノン」が加わる。東海大・海野隆司捕手(4年=関西)がソフトバンクから2位指名を受けた。

午後6時11分、テレビ中継で自らの名前が映し出されると、ホッとした様子で笑みをこぼした。「すごく強いチームでもありますし、自分の憧れでもある甲斐選手のいるチーム。追いつけ、追い越せの精神で覚悟を持ってやっていきたい」と喜んだ。

対戦したい相手について聞かれると「1位指名された森下とやってみたい。正直仲がいいので。代表でもバッテリーを組んでいたので、上の世界でも対戦できたらこれ以上ないと思います」と広島から1位指名された明大・森下との対戦を熱望した。

二塁送球最速1秒78を誇る強肩。肩の強さにニックネームがあるかと問われると、少し悩んで「甲斐さんと同じ、海キャノンで! カイは海でカイで」と笑顔で答えた。イニング間の送球練習でも1秒72をたたき出す。昨年、今年と大学日本代表に選出され、今年の日米大学野球選手権では、明大・森下を筆頭に好投手ぞろいの投手陣を堂々とリード。3勝2敗での優勝に導いた。

◆海野隆司(うみの・たかし)1997年(平9)7月15日生まれ、岡山市出身。中学時代はファイターズ岡山でプレー。関西(岡山)では2年夏に甲子園に出場した。東海大では2年春から正捕手。目標とする選手はソフトバンク甲斐。173センチ、83キロ。右投げ右打ち。