オリックス5年目の鈴木優投手(22)が27日、大阪市内の球団施設で契約交渉に臨み、20万円アップの530万円で更改した。

今季は16年5月以来約3年ぶりに1軍に昇格したが、プロ初先発となった7月10日楽天戦(楽天生命パーク)のみの登板にとどまった。2軍戦では22試合に登板し、6勝3敗、防御率は2・81だった。

「今年の途中から先発して、イニング数も去年の倍以上投げることができましたし、試せることや覚えることがたくさんあった。新しくツーシームも覚えて、変化球の精度も上がった。去年までいいボールを投げることしか考えていなかったですけど、今年は打者の傾向、カウントによる配球とかを考えて、相手を見て野球することができた」

26日の侍ジャパンとの練習試合(サンマリンスタジアム宮崎)では2番手で5回から登板し、1イニングを無安打無失点。「ほとんど真っすぐだったんですけど、良いコースに決まれば打たれることはなかった。1四球は出しましたけど、ヒットもなくて、結果0点だったので、自信にしたい」と振り返った。

T-岡田、漆原とともに、プエルトリコでのウインター・リーグに参加するため、29日に日本を出国する。先発として起用される見込みで「今カットボールを練習している。向こうはパワーだけでは抑えることができない。ボールの扱い方だったり、自分のやりたいことをやりたい。この時期に投げられることを大事にして、やっていきたい」と意気込んだ。

来季に向けては「上で投げられるのであれば、先発、リリーフ関係なく投げたい。先発の手応えはあるので、(1軍の)先発の枠を狙ってどんどんやっていきたい」と決意を示した。(金額は推定)