楽天釜田佳直投手(26)が19日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、200万円減の1500万円でサインした。

昨年6月に右肩、右ひじを手術。4月21日の復帰戦では665日ぶりの白星を挙げ、涙を流した。しかし、その後は1軍に定着できず、5試合で1勝1敗、防御率5・40と悔しいシーズンとなった。「なかなか信頼を得られず、つらいシーズンだった。とにかく1軍に長くいたい。その場所はどこでもという気持ち。チャンスのあるところで」と先発にこだわらず、中継ぎでもフル回転する覚悟を示した。

秋季キャンプでは投球練習の球数を増やし、インターバルピッチングなど実戦を意識した投げ込みも行い、万全に戻りつつある。また2軍投手コーチにはヤクルトを引退した館山昌平コーチが就任。現役時代には手術やリハビリの助言を仰ぐなど、他球団ながら信頼の厚い先輩が身内として加わる。「今まで敵チームとしての付き合いでしたが、コーチと選手という立場になって体のこととか、コンディションのこととかを相談できる。いろんなことを聞いて、深い話をしたい」と待ちわびた。(金額は推定)