“瞳にヒマワリが咲く男”日本ハムのドラフト5位望月大希投手(21=創価大)が、プロの舞台で大輪の花を咲かせる。

11日、千葉鎌ケ谷で新人合同自主トレに参加。生まれつき、瞳が日本人離れした黄色みの強い薄茶色。鼻も高く、小さい頃は米大リーグのカブス、ダルビッシュ有投手(33)に似ていると言われたことも。期待の本格派右腕は、本家のような大投手を夢見て早期の1軍デビューを目指す。

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太陽の日差しを浴びると、瞳の中にパッと黄色い花が咲く。大卒ながら素材型、プロでの大化けが期待されている本格派右腕・望月は「よく『目にヒマワリが咲いているね』って言われるんですよ」と、苦笑した。瞳孔が閉じると、薄茶色の虹彩が黄色に輝く。タレントのベッキーも自身のチャームポイントに「ひまわりの目」を挙げる。「僕の持ち味は(直球の)角度と大きく縦に割れるカーブ」と話す望月は、瞳にも人並み外れた魅力があった。

身長187センチ、体重85キロと均整の取れた体格は、チームメートとなった若手有望株の浅間にそっくり。アマチュア時代に浅間を担当し、この日も視察に訪れた大渕スカウト部長も「一瞬、浅間がいるのかと思ったよ。横顔とか、本当にそっくり」と見間違うほどだが、日本人離れした明るい瞳に加え、筋の通った高い鼻から「小さい頃はダルビッシュさんに似ていると言われました」と、マスクは“メジャー級”だ。

8日から始まった新人合同自主トレも、第2クールに突入。この日は全体練習終了後、日が傾いた午後5時ごろから、室内練習場で育成3位の長谷川凌汰投手(24=BC新潟)とキャッチボールを行った。15日からの第3クールでは、ブルペン入りも予定している。 最速は146キロ。「まだ、練習量は多くない。これから1年間戦える体を作っていけたら。150キロは出せるようになりたいですね」。10歳で直面した父の死などを乗り越えて、こじ開けた夢の扉。瞳にヒマワリを宿した右腕は、どんな時も明るさを忘れずに、厳しいプロの世界で大輪の花を咲かせる。【中島宙恵】

▼人間の瞳の色 角膜と水晶体の間にある虹彩の色は、メラニン色素の量で決まり、個体差がある。日本人のほとんどは黒に近い濃褐色。「目の黒いうちに…」の表現は、これに由来する。大きく分けて24種類あるといわれるが、日本人は濃褐色~淡褐色に集中している。