広島菊池涼介内野手(29)が12日、リーダーとしてチームを先頭で引っ張る強い覚悟を示した。

静岡市内の清水庵原(いはら)球場で自主トレを公開。打撃練習などで汗を流した。ポスティングシステムで米大リーグ移籍を目指したが、昨年末に残留を決断した。

自分の役割がより明確になった。残留を表明した際、松田オーナーから若手指導役として指名を受けた。「周りを全て見ていかないといけない立場なので、また新しいチャレンジというか、新しい気持ちで頑張ります」。これまで同様、ベテラン、若手の間に入り、チームの橋渡し役にも徹する。

東京五輪出場へもあらためて意欲を示した。昨年11月の「プレミア12」では侍ジャパンの正二塁手として、世界一に貢献した。「プレミア12に選ばれたから選ばれるのは100%と言い切れない。まずは出られるように、しっかり成績を残して自信を持っていけるように。赤いジャケット着られるかな」と開会式での入場行進を思い浮かべた。

16年からのリーグ3連覇を振り返り「めちゃくちゃ幸せでしたよ。もう1回幸せな時間を過ごせるように。個人目標は優勝です」と言い切った。チームの先頭に立ち、V奪回を実現させる。【古財稜明】