阪神西勇輝狙う「開幕星」41年間負の連鎖解けるか

<出た出たデータマン:第7回>

開幕投手が濃厚な阪神西勇輝投手には、球団41年ぶりの記録がかかる。オリックスからFAで加入し、今季が2年目。阪神に国内移籍した投手が開幕戦で先発し白星を挙げれば、77、79年の江本孟紀以来2人目となる(いったん他球団に移って復帰した投手を除く)。

江本は76年に、江夏豊らとの大型トレードで南海から加わった。初年度から15勝とエースの働きをしたことが買われ、タテジマ2年目の77年に移籍後初の栄誉を手にした。期待に応え、ヤクルト戦で3失点完投勝利。79年広島戦では終盤につかまったが、救援がしのいで開幕投手として2勝目を挙げた。

ここから阪神の移籍開幕投手は、苦難の道を歩む。空白の一日で巨人から79年に加わり22勝を挙げた小林繁は、80年広島戦でソロ本塁打5本を許し降板。チームはデュプリーのサヨナラ本塁打で黒星発進となった。82年大洋戦では、前代未聞の敬遠サヨナラ暴投をやらかし敗れた。その後の野村収、星野伸之、下柳剛も結果を出すことができないまま。小林以降の移籍投手が先発した開幕戦8試合で、阪神は7敗1分けだ。

負の連鎖が気になる西勇だが、心強いデータもある。今季の開幕戦は3月20日13時開始の、神宮でのヤクルト戦だ。西勇は同球場で通算3試合に登板し、2勝0敗で防御率2・81の好成績。オリックス時代を含めこの3試合でチームは全勝だ。また昨季デーゲーム11試合での防御率は2・25で、ナイターの3・46より1点以上も良化した。長年のジンクスを過去のものにし、令和初の開幕戦を白星で飾ってほしい。【記録室・高野勲】