元プロ野球の西武内野手、石毛宏典氏(63)がこのほど島田市で、「楽しく元気に リアル野球盤教室」を初開催した。野球のまち「島田」復活地域活性化プロジェクト実行委と日本プロ野球OBクラブの地方創生に関する提携で実現した。

卓上ゲームをリアル化し、子どもから、高齢や障がいのある人たちも一緒にプレーできるレクリエーション。市内の4チーム45選手が集まり、応援団(付き添いなど)も含めて、67~94歳の男女計60人が参加した。

石毛氏は投球器でボールの投げ方を実演。用具は他に、バット代わりのスティック、アウトや本塁打などを決める打球判定器、2人の外野手がイスに座って捕球するタモなどを使う。予選2試合を行い、得点したり本塁打が飛び出す度、選手やベンチが拍手とハイタッチで盛り上がった。

勝ち進んだ延寿会は決勝戦で寿会を12-7で退けた。予選と決勝で本塁打を放ち、勝利に貢献した小林純さん(81)は「気持ちよかった。次も来たくなる」。妻の松丙(まつえ)さん(77)は「地域の人たちと交流できて楽しい」と笑顔。石毛氏は「人生100年。年寄りも頑張っているところをみせよう。笑いと刺激で健康を維持してほしい」と話した。【倉橋徹也】

◆石毛宏典(いしげ・ひろみち)1956年(昭31)9月22日生まれ、千葉県出身。駒沢大出。プリンスホテル入社後、80年にドラフト1位。81~94年西武、95~96年ダイエー。現役引退後は02年にオリックス監督。04年には四国アイランドリーグを設立。右投げ右打ち。