阪神ドラフト2位の井上広大外野手(18=履正社)がまたもスラッガーの片りんを見せた。20日に高知・安芸キャンプのケース打撃で右腕福永と対戦。1死三塁の設定でフルカウントから外のカーブに泳ぎながら、左翼スタンドへ放り込んだ。

「体ができるだけ突っ込まないことを意識しました」。軸足に体重を残してしっかり対応。15日の社会人・四国銀行戦のプロ初打席での初球本塁打に続く“プロ2号”は「泳いでもあそこまで飛ぶんだと。入ってびっくりした」と本人も驚きの1発となった。

平田2軍監督は「やっぱホームランバッターよ」と文句なし。「泳ぎながらホームランにする。低めのカーブやで? 普通ゴロ。ホームランにするっちゅうのが彼のすごさ」と絶賛した。シート打撃自体は5打数1安打1三振だったが、当たればスタンドイン-は強烈にインプットされた。

キャンプ序盤には和田TAから「泳ぐのは悪いことじゃない」と助言をもらった。「いろいろな人の意見を聞いて自分のモノにしたい」と引き締めていた。【望月千草】