静岡・桐陽高出身のDeNA大貫晋一投手(26)の凱旋(がいせん)登板は、悔しい結果に終わった。楽天戦(2●9)の6回から2番手で登板し、2回2/3を2安打、3四死球で4失点(自責点0)。目標の開幕ローテーション入りから1歩後退し「せっかくいただいたチャンスで、いい結果が出ず、悔しい思いでいっぱい。制球にすごく苦しんで、特にカーブが悪かった」。自慢の制球が乱れて、持ち味を発揮できなかった。

横浜市生まれの右腕は、高校3年間、沼津市の同校に通った。静岡での登板はそれ以来。「すごく懐かしい感じ。うれしいし、いいアピールができれば」と楽しみにしていたが、無観客試合のマウンドからの投球に、不満が残った。

ルーキーだった昨季に6勝(5敗)を挙げ、今年1月末までオーストラリアのウインターリーグで実戦を重ねた。先月の沖縄キャンプは2軍だったが、ここまでけがなく、順調に調整中だ。ラミレス監督は「(開幕ローテから)1歩後退したところはあるかもしれない」としたが、長いシーズンを考えればチャンスは十分。地道に巻き返しを目指していく。【鈴木正章】