右内転筋痛から復活を期すソフトバンクの元守護神デニス・サファテ投手が9回を3人で締めた。

「ボールの強さも戻りつつあるし、投げるたびによくなっている」。福田光、和田、佐藤を全て直球で飛球に仕留めた。1イニング11球。最速は144キロだったが、登板ごとに復調の手応えをつかんでいる。

一方で不安もある。世界的な拡散をみせる新型コロナウイルスの感染拡大だ。「試合が(テレビで)中継されることで、ファンも家にいるきっかけになる。外出しないでいいから」。明日23日からのオリックス3連戦(京セラドーム大阪)は同行せず、福岡残留しトレーニングに励む考え。「まだ体ができ上がっていないし、筋肉も戻していかないと」。開幕延期となり遠征を伴う12球団の練習試合が決まった際には、自身のSNSで「バッドアイデア(悪い考え)」と発信。「自分の身を守ることをやっていかないと」と神妙な顔つきで話した。