大卒2年目のDeNA伊藤裕季也内野手(23)が「待ち方」の意識を変えて、打撃向上を目指す。1軍が休日の28日、神奈川・横須賀の球団施設DOCKで2軍練習に参加。三浦2軍監督を打撃投手に打ち込み、感触を確認した。

5番三塁で先発した27日のBC・神奈川戦で1安打2四球も「カウント0-2からヒットは出たけど、その前のスライダー2球に反応できなかった。これじゃ1軍では打てない」と自己分析。「真っすぐで待っていても、甘い変化球に反応できる待ち方をしないと」と課題を口にした。直球にタイミングを合わせるのは基本だが、甘い変化球も逃さず反応していく構えだ。

開幕延期をプラスに捉える。オープン戦では20打数3安打の打率1割5分と絶不調で「そのまま開幕していたら上でプレーできてないと思う。ポジティブ要素しかない」と前向きだ。昨季21試合で4本塁打を放った右スラッガーは、求められる役割も自覚している。「もちろん守りも課題だけど、打てないと僕の価値が出てこないので」。守備力を補うほどの長打力は最大の魅力。きっちりとバットで存在価値を示していく決意だ。【鈴木正章】