楽天渡辺直人内野手兼打撃コーチ(39)が4日、球団を通じて近況を報告した。「松坂世代」のベテランは今季から兼任コーチに就任。後輩選手へエールも送った。

-活動休止期間中の過ごし方は

渡辺直 感染しない、うつさないを前提に、ランニングを人のいないところを探しながら約1時間程度行っています。その他は家の中で体幹とマットを敷いてできるトレーニングをしています。

-練習に制限がある中、この状況下で工夫していることは

渡辺直 できることしかしていないです。特に変わったトレーニングはありません。

-ベテランとして現在の生活の中で意識していることは

渡辺直 感染しない、うつさないですね。感染しないことが一番早くプレーできるための近道だと思いますので、自分がみんなに迷惑をかけないように不要不急の外出をしない努力をしています。

-守備や打撃の感覚を失わないように、この期間でやっている取り組み、工夫は

渡辺直 練習をどこまで高めようなどと言っている場合ではないと思います。最初の頃は体力を落とさないように、という意識もありましたが、今は正直、感染しないというプレッシャーと戦うことが一番ですね。感染せずにチームの再開に合わせることが一番チームのためになると思っています。感染をしてしまうと自分1人の責任ではなくなり、全ての人に迷惑をかけてしまうことも考えつつ、球界の責任も背負いながら今は生活をしています。

-活動休止期間のリラックス方法や、新しく始めたことは

渡辺直 断捨離ですね。最近で言えば洋服を捨てました。

-今季からコーチも兼任。先が見えない中で、後輩の選手たちに伝えたいことは

渡辺直 とにかく感染しないでほしいですね。不安やプレッシャー、恐怖などはあると思います。いつ開幕するのか、開幕しても身体の状態はどうなのかなど。もしかするとイーグルスの選手だけかもしれないですが、他球団がすでに動いている中で、自宅で悶々(もんもん)としている時間も多いはずです。イーグルスの選手は、どこよりも一番野球をやりたいと思いながら耐えていると思います。開幕した時にこの思いが必ず力になってプレーできると思いながら、今は我慢をしつつ、できることを頑張ってほしいと思います。

-この状況を不安に思っている若手選手へのケアは

渡辺直 今は選手もみんな同じ状況で苦しんでいると思います。個人のケアよりも、まずはみんなでこの状況を乗り切ることを考えています。