ソフトバンクのキューバ勢左腕、リバン・モイネロ投手(24)が9日、オンライン取材に応じ、自分のプレーで母国に元気を与えることに意欲を燃やした。

ペイペイドーム(福岡市中央区)で自主練習を行った後、「今コロナの影響でキューバも大変だが、キューバの人も日本と米国のプロ野球開幕を待っていると聞いている」。この日はキャッチボールは行わなかったが、体力トレーニング中心のメニューをこなし「状態は悪くない。ブルペンは入ってないがキャッチボールは全力で投げられているし、早く試合がしたい」とはやる気持ちを抑えきれない様子だった。

同じキューバ勢で右手首痛のデスパイネ、右手小指に骨折があったグラシアルは母国でリハビリ中。5月末までは日本への空路が閉ざされている。デスパイネからは「外出しないこと、マスクをすること、手洗いをすることを言われてます」といい、グラシアルとは「今後のことは心配。日本に戻りたいが飛行機が飛んでないから行けないと言っていた」と連絡は閉ざさない。1人暮らしで「ご飯がおいしい」と2キロ体重が増えたというが「家で1人は寂しい。早く2人と一緒にキューバ料理が食べたい」。医療体制が充実しているとされるキューバは現在落ち着いているとはいえ、まだ十数人程度の新型コロナウイルス感染者が連日発覚している。遠い母国に思いをはせながら、開幕してからの自分の活躍を母国のファンに見せられる日を楽しみにしている。【浦田由紀夫】