ソフトバンクのドラフト3位津森宥紀投手がプロ初登板で衝撃的な悲劇を味わった。

先発二保が2回無死一、二塁からロッテ中村奨の頭部付近へ死球を与え、危険球で退場。無死満塁のピンチでスクランブル登板した新人右腕は、井上に148キロ直球をバックスクリーンへ運ばれた。デビュー登板の最初の打者に満塁弾を浴びるのは長いプロ野球でも初だったが「打たれても仕方ないと思って投げた。予想外の結果でしたが、それ以外は抑えられたし自信になりました」と切り替えた。

被弾後は持ち前の強心臓ぶりを発揮し、5回途中まで2安打でしのぎ追加点を与えなかった。死球直後からキャッチボールを始めて上がったマウンドで、開幕1軍ベンチ入りの実力を示した。記録上は3回0/3を3安打1失点も、それ以上にいきなりグランドスラムを浴びたことが記憶に残る。「自分が1人目。いいですね」。忘れられないデビューマウンドとなった。