西武森友哉捕手が、悪球打ちで“生みの苦しみ”から解放された。3回に1点差に詰めよると、高めの直球にバットを出した。明らかなボール球を、右中間スタンドまで運ぶ1号同点ソロ。

「見逃せばボールでした。最初センターフライかと思ったけど伸びてくれた」。再び追いつかれた7回1死一、三塁では左中間へ2点適時二塁打を放ち勝ち越し。8回にも適時打を放ち、3安打4打点で勝利をたぐり寄せた。

今季46打席目にしてようやく生まれたアーチ。シーズン1号に要した打席数は、高卒2年目だった15年の49打席目に次ぐ遅さだった。昨季首位打者でMVPの森にとって難産の1発。「2本目のヒットが理想。逆方向にしっかりとした打球が飛んだので。自分の調子のいいときのバロメーターが逆方向に強い打球を打てること」。森の解放とともに安打の量産態勢に入った山賊打線は、今季最多15安打で打ち合いを制した。