阪神藤浪14日先発、早期1軍へ球数などの制限なし

いよいよ1軍テストが本格化する。阪神藤浪晋太郎投手(26)が14日、ウエスタン・リーグのオリックス戦(オセアンBS)に先発する。前回5日の同中日戦で5回無安打無失点と快投し、「軽度の右胸筋挫傷」のリハビリを完了。故障者リストを外れ、今回は球数、イニングなど制限なしのマウンドとなる。早期の1軍昇格へ、リミッター解除のタイミングが来た。

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不安要素があるとすれば、雨予報の空模様ぐらいか。藤浪は大きな希望を背負い、本格的な1軍テスト期間に突入する。14日のウエスタン・リーグ、オリックス戦に先発予定。「もう結果を出すだけなので」。言葉に自然と力がこもった。

5日の同中日戦で期待値を高めた。5回をノーヒットピッチング。6奪三振2四球と投球内容は安定していた。課題とされた右打者にも外角低めを徹底し、計5打数無安打4奪三振と圧倒。1軍昇格有力候補の1人にまで一気に立場を上げた。

「軽度の右胸筋挫傷」から実戦復帰後、3試合登板で計9回を2安打無失点。前回登板をもってリハビリメニューを完了。安藤2軍育成コーチは「今度はある程度投げる」と説明。いよいよ球数、イニングともに制限のないアピールの舞台が用意される。

藤浪は中日戦後、スライダーのキレに改良の余地を感じ取っていた。12日のブルペンでは課題克服に向け、変化球を多めに約60球。「感じは悪くない」と一定の手応えを口にした。安藤コーチの評も「すごくいい」と上々。好調はキープできているとみられる。

すでに有観客試合がスタートしている。新型コロナウイルス感染、練習遅刻による2軍降格と苦難が続く中、変わらず応援してくれているファンが甲子園で待っている。今季は6連戦が多く、8月には9連戦。シーズン後半には雨天順延による長期連戦の可能性もある。藤浪の力はやはり必要だ。

「お客さんがいるのといないのとでは全然雰囲気が違う。こういう状況の中、ファンの方々の前でいいピッチングを見せたいなという思いはあります」

モチベーションには事欠かないが、決して浮足立つことはない。

現状、1軍の先発陣は西勇を筆頭に青柳、岩貞らが安定。リリーフ要員で1軍昇格したガンケル、2軍で試合を作る実力者の岩田も出番を伺う。リハビリ明けの藤浪が早期の1軍昇格を勝ち取るためには、好投を積み重ねる必要がある。

「上に上がるかどうかは首脳陣の方々の判断なので。意識しないことはないですけど、自分のやることをしっかりやるだけです」

地に足をつけ、1歩ずつ丁寧に進む。【佐井陽介】