現役時代に通算165勝を挙げ、引退後は阪神、オリックス、楽天などで投手コーチを務めた佐藤義則氏(66)が、クラブチーム、関メディベースボール学院(兵庫・西宮市)の統括投手コーチに就任したことが14日、分かった。この日から指導を開始した。

佐藤氏は19年のシーズンを最後に楽天のテクニカルコーチを退任。野球評論家として活動している。だが投手コーチを務めたオリックス、阪神、日本ハム、楽天、ソフトバンクの5球団で強力な投手陣を育成し、全5球団の優勝に指導者として貢献した手腕に関メディベースボール学院の井戸伸年GM(43)が着目。熱心にオファーを出し、佐藤氏も快諾した。

自身も近鉄、オリックスでプロを経験した井戸GMは「プロで優勝請負人と言われた方。経験豊富でいろんな引き出しを持っておられる指導者。選手たちもいろいろな話をうかがって、ご指導を仰ぎたいと思います」と同氏の手腕に大きな期待を寄せる。関メディベースボール学院には阪神の元トレーニングコーチの伊藤敦規投手コーチ(57)がいるが、佐藤氏には社会人チームと約90人が所属する中学生チームも指導する統括コーチの役割を託す。