阪神梅野隆太郎捕手(29)が18日、「右腹斜筋の筋挫傷」のため出場選手登録を抹消された。梅野の登録抹消は16年7月25日以来、4年ぶり5度目だが、過去4度はすべて再調整が理由。故障による抹消は、プロ7年目で初となった。昨季は左足薬指の骨折を負いながら出場を続けた不屈のキャッチャーが、窮地に追い込まれた。

この日、東京から帰阪した梅野は広報を通じて「初めて痛めた箇所なので、よくわからないというのが正直なところ。診断的にも完全な状態ではなかったので、チームに迷惑をかけてしまいますが、治療を優先させていただくことになりました」と説明。悔しさをにじませながらも「最短でチームに戻るためにも、自分の今の状態としっかり向き合ってやっていきたい」と、最短28日の1軍復帰を目標に掲げた。

梅野は前日17日の巨人16回戦(東京ドーム)に「2番捕手」で先発出場。初回に左翼へ二塁打を放ち、2回は四球で出塁し、ともに生還した。しかし、2回の守備から右脇腹の張りを訴えてベンチに下がると、その後、都内の病院で検査を受けた。

今季は71試合に出場し、うち67試合でスタメンマスクをかぶっている。打っては打率2割8分3厘で23打点の成績を残していた。11日広島戦(甲子園)からは阪神では矢野監督以来、18年ぶりの捕手2番を任され、攻守に欠かせない存在になっていた。今回の負傷の程度は不明だが、慎重を期さないといけない箇所でもある。長期離脱となれば、逆転Vを狙うチームにとって大きな痛手になる。