ついに「ロケットボーイズ」2人とも現役引退となった。ヤクルト石井弘寿投手コーチ(43)が11日、ともにリリーフとして活躍し、今季限りでの現役引退を決意した五十嵐亮太投手(41)への思いを明かした。

数日前、五十嵐から「引退することに決めました」と電話があった。「寂しい思いが第一だけど、本当にお疲れさまでした」と伝えたという。速球派の右腕と左腕のコンビは、一緒にブルペンを支えた。年齢も近く「ライバルでありながら、いろいろな意見を交換しあえる仲で、五十嵐がいたから自分も成長ができたし、プライベートでも常に一緒にいたので弟みたいな存在です」と振り返った。

昨年、10年ぶりに五十嵐が復帰。1軍投手コーチと選手として、フォームや練習方法を話し合った。五十嵐の居残り練習には、いつも石井コーチの姿があった。「昨年、試合中にブルペンで準備をする五十嵐を後ろからコーチとして見ていて、若い頃を思い出し感慨深いものがありました」と言う。五十嵐は今月下旬、現役最終年を主に過ごした戸田球場と、本拠地神宮の両方で引退試合を行う予定。ファンに、直接お別れを伝える。【保坂恭子】