中日にドラフト5位指名された帝京大可児・加藤翼投手(17)が6日、岐阜県可児市内の同校で松永編成部長、米村チーフスカウトらのあいさつを受けた。回転数の多いストレートが武器の最速153キロ右腕は「日本一のストレートを目指してやっていきたい」と力強く宣言した。

「ストレートを評価していただいたのでそこにはこだわっていきたい」。指名あいさつを受けてようやくプロ入りの実感が湧いてきたという加藤は各界の名言、命名にもひかれると言い、目指すボールを命名するなら問われて「名前の翼にちなんで飛行機、ジェット・ストレート」と即答した。

高校入学後に「ユウキ」の登録名で近鉄、オリックス、ヤクルトでプレーした田中祐貴コーチの指導を受けて急成長。「左手を上げることで縦回転の重要さを学びました」と加藤。入学時後に体重は20キロ増え、130キロにも満たなかった球速は25キロ以上アップした。担当の清水スカウトも「ダイヤモンドの原石。ストレートのキレは魅力的。最初は先発からやってもらいたい」と期待する。空高く舞い上がる日本一のジェット・ストレートを目指し、テークオフする。

 

◆加藤翼(かとう・つばさ)2002年12月14日生まれ、岐阜県出身。帝京大可児では1年秋からベンチ入り、今夏の練習試合で153キロをマークして注目を集めた。球種はスライダー、ナックルカーブ、チェンジアップなど変化球も多彩。179センチ、80キロ。右投げ右打ち。