中日与田剛監督(55)が3年目の根尾昂内野手を遊撃と並行して外野で起用する方針を示した。

楽天との練習試合(北谷)は降雨ノーゲーム。3月2日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)から始まるオープン戦での根尾の起用法について「福岡では外野で使います」と明かした。理由はシンプルで「打撃で使いたくなるような数字を残している。守備は京田の方がまだ上。一番の目的は1軍の試合に出させること」と説明。試合前のシートノックは遊撃ではなく今季初めて左翼に就かせた。

この日の根尾は先発から外れていたが、練習試合8試合で23打数8安打2打点、打率3割4分8厘と猛アピール。OBの立浪和義臨時コーチの指導もあり、打撃開眼の兆しを見せている。根尾はキャンプ終盤に「京田さんはレギュラーで僕は挑戦者。自分の打席、守備に集中して、できることをやろうと思う。少ないチャンスをモノにできるように攻め切りたい」と語っていた。

18年の甲子園では投打二刀流で大阪桐蔭の春夏連覇に貢献。同年ドラフトで1位指名され、遊撃専念を宣言して入団したが、出場機会を得るため1年目から二塁や外野に挑戦。今年は原点に戻って京田との遊撃争いに挑んでいる。左翼は新外国人ガーバーの来日が遅れ、井領、岡林、伊藤や2軍調整中の福田らが候補に挙がる中、根尾の打撃アピールが与田監督を動かした格好だ。竜のスター候補生が内、外野「二刀流」で初の開幕1軍をたぐり寄せる。【伊東大介】

▽中日木下拓(早川から中前打を放ち、守備では2盗塁刺)「162キロの速球を打つつもりで入ったらちょうど良かった。すごい投手。1つ目(の盗塁刺)は京田の守備に助けられた。2つ目のようないい球をシーズン通して投げたい」

▽中日京田(早川から2打数1安打)「打撃の内容が良くなっている。キャンプでの成果が出ている。根気良く続けたい」

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