ロッテ佐々木千隼投手(26)が次々と幸運を引き寄せている。この日はプロ初セーブを挙げた。

9回に土居が2本塁打を浴び、さらに1死で走者を2人残してのマウンド。リードは3点。ドラフト1位鈴木のプロ初勝利もかかる中、後続2人をアウトにして試合を締めた。

いつも通り、力感のないフォームから手元で力強い直球で押した。淡々と投げたように映ったが「ああいった場面での登板で緊張しましたし、震えました。投げ終わった後もちょっと震えてましたね。やっぱり抑えや勝ちパターンで投げている人たちのプレッシャーは本当にすごいなと思いました」と明かした。

16年のドラフト1位右腕も、肩のコンディション不良にも悩まされ、18日のオリックス戦(京セラドーム)での救援で1年8カ月ぶりの勝利投手になった。その後わずか1週間で、今や3勝1セーブ。3勝はリーグトップタイだ。井口監督も「そういう投手っていますからね」と笑う。「去年だったら小野みたいな。投げたらチームの流れが変わる、そういう投球を見せてくれていると思います」と働きぶりを評価していた。【金子真仁】