昨季限りで現役を引退した元中日の吉見一起氏(36=野球評論家)が人生初という始球式に挑んだ。同氏は、ポリウレタン製のマスクをはじめ医薬品製造販売会社と中日が主催するドラゴンズブルーのマスクを入場者がつけて行うイベント「DRAGONS BLUE WALL」の特命大使に就任。この日の試合前セレモニアルピッチ(始球式)に登板した。現役引退から約半年ぶりの本拠地マウンドにスーツ姿で登場。現役時代のようにコーナーをつくコントロールは披露できず、115キロの直球は打者役を務めたドアラの頭上を通過した。

中日は現在、借金6の5位とあえぐ。「今日はエース大野が帰ってくる。エースの存在は大きい。今日の試合次第で(順位は)グンと上がっていく」と、常勝時代にチームをけん引した元エース右腕が、古巣の逆襲を期待した。