ソフトバンク東浜巨投手(30)の、今季初登板初勝利はならなかった。初回に1点をもらい、4回までは中日打線を内野安打1本に抑え、二塁を踏ませない完璧な投球。2回1死の高橋周は150キロの直球で見逃し三振に切るなど、東浜本人も手応え十分なマウンドだった。

だが5回1死一塁から阿部に同点打、6回2死三塁からビシエドに勝ち越し打を浴びた。さらに木下拓の適時打でリードを広げられ、6回途中で降板。「6回は少し悔いが残ります。イニング途中での降板で中継ぎの方には申し訳ないし、最後まで投げ切りたかった」と唇をかんだ。

昨年末に新型コロナウイルスで陽性となり、自主トレもできなかった。右肩の不調もあり、キャンプも出遅れただけに「復活」の思いは強い。「次の登板ではもっと長いイニングを投げ、チームの勝ちに貢献できるように頑張りたい」。悔しさは、次への糧にする。